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タイトル ”夢を現実に”

 平成6年10月私たち市民吹奏楽団は、初めての海外演奏旅行を行った。またその旅行は、団員一人一人はもとより高山市に於いても姉妹都市間の交流をより活発にさせた事業だった。
 市民吹奏楽団では、故田中晃前副団長が昭和49年にハワイで行われた”世界吹奏楽会議”に参加されて以来海外での演奏旅行を夢に持ち語り継がれてきた。しかし時節柄実現は難しかった。ところが第23回定期演奏会(平成3年)の打ち上げの会で、その夢を是非実現しようではと言う話が浮上し盛り上がってきた。単なるお酒の席での話で終わらせることなくどのようにしたら実行できるかと言うことの調査を始めた。当時市吹の諸先輩方から夢の話を伺ったところは、田中先生が訪れていたハワイだった。しかし高山市にはコロラド州デンバー市との姉妹都市関係が昭和35年以来締結され市民や学生の交流も続いていることからせっかくアメリカへ行くのなら姉妹都市へ行こうではということになり公式訪問団として市から認定していただき公の立場で演奏会を開こうではということになった。メンバーは早速旅費等の積み立てを始めその後メンバーでこちらに赴任
していた英語助手(EAT)のメリッサ・スミスさんに英会話の教室も行われ個々の準備を進めていった。
 平成5年12月、担当役員と市から4名で事前準備のためにデンバーを訪れた。その折りに現高山デンバー姉妹都市委員会会長のサイド君子さん、デンバームニシパルバンド音楽監督のジェラルド・エンスリー氏を紹介され、具体的な現地での演奏会等のスケジュールや現地としての希望等の意見交換を行った。その結果、現地では、メインのコンサート以外に、市庁舎前での公式訪問時での演奏、現地の中学校で楽器を学んでいる生徒を対象にした演奏、レセプションでの寿バンドの演奏、日系人1世などお年寄りを対象にしたアンサンブルでの演奏、さよならパーティーでのアンサンブルでの演奏など多くの演奏会をすることになった。またメインコンサートに於いては、アメリカ最古のプロの吹奏楽団デンバームニシパルバンドとこの交流に賛同してくれた音楽グループの代表のメンバーで、合同演奏をすることになった。
 市吹に於いては、訪問に向けてコンサートのプログラムを決定し練習に入りとりわけメインで演奏する伊藤康英作曲の”ぐるりよざ”においては、篠笛のソロに倉野音楽監督の教え子でOB団員でもあるロサンゼルス在住の音楽家 吉沢政和氏が参加を快諾していただき練習に入っていった。
 平成6年3月高山市より公式訪問団として認可される。6月には、(財)三井海上記念財団と(財)たかしん地域振興協力基金より助成金をいただく。
 同6月にも実行委員1人がデンバーを訪れ、コンサート会場の視察や合同演奏の楽譜の手配及び観光に関するルートの設定等行ってきた。
 9月25日には、結団式を行い翌週10月1日デンバー市公式訪問演奏旅行は出発した。長年夢に見ていた海外演奏旅行が現実になった瞬間だった。

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